住宅ローンのボーナス払い、若年層ほど利用を避ける傾向に
不動産直販サイト「FLIE」を運営するFLIE(東京都渋谷区)は、「ボーナスと住宅ローン」に関する実態調査を実施した。その結果、若年層に近づくにつれ、住宅ローンのボーナス払い利用を避ける傾向があることが分かった。
不動産直販サイト「FLIE」を運営するFLIE(東京都渋谷区)は、「ボーナスと住宅ローン」に関する実態調査を実施した。その結果、若年層に近づくにつれ、住宅ローンのボーナス払い利用を避ける傾向があることが分かった。
住宅ローンにおいて、ボーナス払いを設定しているかの質問では、「はい」と回答した人が32.3%、「いいえ」と回答した人が67.7%。内訳を年代別にみると、40代以下と50代以上で差が現われ、「20〜40代」ではボーナス払いを利用している割合は27.7%に限られる一方、「50代以上」では45.1%と半数近い人が利用していることが分かった。
「ボーナス払い」を選ばなかった理由を尋ねると、「支給額が安定するか分からない」(65.4%)が圧倒的に多く、次いで「貯蓄にまわしたいから」(28.5%)、「住宅ローン以外にも使いたいから」(20.0%)が挙がった。その他には、「金利が少し上がるから」や「ボーナスがカットされていたから」などの理由が挙がった。
実際にボーナス払いを利用している人に、総額の何割程度支払いに充てているのか尋ねると、「2〜3割」が37.1%で最多となった。「1〜2割」が29.0%と、支払いの割合を1〜3割以内に抑える人が7割近くいることが分かった。
コロナの影響についての質問では、住宅を購入したことを「後悔している」と回答した人は11.9%と、ボーナス支給額の減少を予測する人が多い中でも住宅購入について後悔する人はわずか1割程度にとどまった。また、後悔した理由では「収入の変化により支払い自体が難しい」(51.9%)、「持ち家より賃貸の方が良いと感じた」(44.4%)と、収入面と賃貸の利便性を挙げる人が目立つ形となった。
調査は、住宅を購入した経験がある人226人を対象にインターネットで実施した。調査期間は11月17〜23日。
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