ニュース
植物由来の「ゆで卵」のプロトタイプ 日本で初めて開発:フードテックベンチャーが
フードテックベンチャーのグリーンカルチャーは、「植物性ゆで卵」のプロトタイプ開発に成功したと発表した。ゆで卵は味や形状の観点から開発が難しいという。
フードテックベンチャーのグリーンカルチャー(東京都葛飾区)は12月6日、「植物性ゆで卵」のプロトタイプ開発に成功したと発表した。植物由来の原料を使用し、ゆで卵を模した食べ物だ。同社によると、日本で初めての開発になるという。
同社によると、植物性の卵の商品開発は世界的に進んでおり、その中でもゆで卵は味・質感・ビジュアルの観点からより「卵らしさ」の追求が必要になるため、開発の難易度が高いという。
同社は、植物肉開発に用いる物理化学特性を解析・再構築するコア技術を横断的に活用することで、今回の植物性ゆで卵の開発につながったと発表。今後は、そのままサラダや弁当に入れたり、潰して料理に使ったりなど、さまざまな料理方法に適応できるような改良を進めていくという。
2019年に国際鶏卵委員会が、人口1人あたりの卵の消費量を調べた調査では、日本はメキシコに続き2位となっており、卵消費大国であることが分かった。そのほか、環境負荷や飼育環境の観点からも植物由来原料の卵の開発が急がれているという。
実際に、日本でもキユーピーが大豆を原料としたスクランブルエッグのような見た目と食感を再現した商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」などを開発している。
関連記事
- キユーピー、卵不使用の「卵商品」を開発 食感は?
キユーピーが国内で初となる「代替卵」を開発した。大豆を原料とし、スクランブルエッグのような見た目と食感を再現した商品になっている。2030年には世界中でたんぱく質が不足する「たんぱく質危機」に直面すると言われている。対策として植物肉が注目を集めているが、代替卵もたんぱく質危機の救世主になるかもしれない。 - 最も好きなカフェ 「コメダ珈琲店」「マクドナルド」を抑えて1位になったのは?
カフェチェーンブランド調査が行われた。最も好きなカフェは3位は「コメダ珈琲店」、2位は「マクドナルド」だった。知名度も店舗数も多い両店を抑えて1位になったのは? - 551創業者の孫、東京・恵比寿で「豚まん専門店」をオープン 本家は「ネットニュースで知った」
関西のソウルフード「551 蓬莱」を運営する蓬莱の創業者の孫が東京・恵比寿で「豚まん専門店」をオープンする。11月25日から。「東京で551が食べられる!」と話題になったが、本家は出店について「何も聞かされていない」という。どういう状況なのか? - ランドセルが、約90%軽くなる「棒」とは? 購入予約数は約2000本に
ランドセルの重量化が腰痛や肩こりなどを引き起こす「ランドセル症候群」が小学生の間で広がっているという。そんな状況を改善すべく、大学生と小学生が協力して、ランドセルを約90%軽くする「棒」を開発した。棒でどうやってランドセルが軽くなるのかというと…… - ”おじさん上層部”の反対を押し切って発売 約2年で44万個売れた「プリントグラス」のヒットの理由とは?
創業200年の老舗ガラスメーカーが復刻させた、昭和レトロなデザインのプリントグラスが爆発的に売れている。累計販売数は2019年10月の発売から約2年で44万個を突破した。昨年の1月からは7カ月連続で月次の最高販売数を更新しているという。なぜ今、復刻商品が売れているのか? その秘密に迫る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.