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落合陽一が明かす「研究開発型ベンチャーの課題」 スタートアップで最も重視すべき戦略とは人類と計算機の共生(3/3 ページ)

研究開発型ベンチャー企業としての経営課題とは何か。落合陽一さんに話を聞いた。

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障がい者の知覚に波動制御技術を生かす

――宇宙開発の分野で特に力を入れていきたいことはありますか。

 ユーザーインタフェース(UI)ですね。宇宙では地球と違って重力がないので、物を空中に固定する工程が必要になってきます。今でも国際宇宙ステーションなどでは、マジックテープであらゆるものを固定していて、お世辞にも過ごしやすいとはいえない環境なのです。ここを改善していければいいなとはずっと考えています。

――ピクシーダストテクノロジーズでは超音波をはじめとする独自の波動制御技術をお持ちですが、発毛以外では今後どういう分野でアイデアを生かしていきたいですか。

 製品開発では、障がい者向けの分野でも生かしていければと考えています。障がい者の知覚に波動制御技術を生かそうということですが、これは決して夢物語ではないと考えています。実際、既に人類は、計算機が入ることで第二の知覚を得るようになっています。スマホのおかげで、細かいことはネットで検索すればよいわけで、わざわざ暗記しなくても良くなりましたよね。

 超音波でいうと、イルカは他の哺乳類にもあるように「見る」と「聞こえる」「触る」といった感覚を持っていますが、これらに加え超音波によって違う「見える」機能を持っています。いわゆる音響ソナーですね。人類はそういった能力を持っていませんので、波動制御技術によって身体を拡張していけると面白いなと思います。

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