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くら寿司、新事業戦略を発表 「Z世代」への訴求や「海外100店舗体制」を目指す:ウィズコロナの成長戦略(1/3 ページ)
くら寿司は2021年10月期の連結決算と、新事業戦略を発表した。国内ではZ世代向けの施策を強化するとともに、海外での出店を加速する。
くら寿司は12月7日、2021年10月期の連結決算を発表した。売上高は1475億円(前期比8.7%増)、営業損益は26億円の赤字(前期は3億円の黒字)、最終損益は19億円の黒字(前期は2億円の赤字)だった。52億円の助成金収入が貢献した。
国内事業においては、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響を大きく受けた。21年9月には、約9割の店舗で時短営業や酒類提供の中止をした。一方、「贅沢かに」「超とろづくし」などを提供するフェアを毎月実施した。また、人気アニメ「鬼滅の刃」とのキャンペーンも行った。こうした結果、既存店売上高は19年10月期比で100.4%となった。同社によると緊急事態宣言が解除された10月以降は、売り上げは回復基調だという。感染症対策を実施したことや、非接触で注文ができるシステムなどの導入を進めたことが支持されたと同社は分析する。また、テークアウトなどのコロナ禍における需要にも対応した。
北米事業においては、同社が16店舗を展開するカリフォルニア州で50%の座席制限が撤廃されたことなどを受け、業績は回復しつつあるという。
台湾子会社では、5月の感染拡大の影響を受け、営業制限が行われた。しかし、その後の売り上げが急回復し、売上高は90億円(前期比16.4%増)と過去最高を記録した。
グループ全体では新規に50店舗を出店し、過去最高の約125億円の設備投資を実施した。
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