組込型金融パーツやビジネスアイデアの出品、流通 「ichibar組込型金融マーケットプレイス」開始
GMOあおぞらネット銀行は12月13日、提供している「ichibar(イチバー)組込型金融マーケットプレイス」において、「マーケットプレイス機能」の提供、出品受付を開始すると発表した。同社WebサイトやAWS Marketplaceを通じて、組込型金融サービスに関連するソフトウェア部品やビジネスアイデアなどの出品が可能となる。
GMOあおぞらネット銀行は12月13日、提供している「ichibar(イチバー)組込型金融マーケットプレイス」において、「マーケットプレイス機能」の提供、出品受付を開始すると発表した。同社WebサイトやAWS Marketplaceを通じて、組込型金融サービスに関連するソフトウェア部品やビジネスアイデアなどの出品が可能となる。
組込型金融とは、銀行APIなどを活用して、金融機能の一部をパーツ化し、ECなど他サービスに組み込む仕組みを指す。
出品できるものは、決済や給与前払いサービスなどの資金移動に関係するアプリケーションや、データ、コンサルティングサービスなど。銀行機能を組み込むことができるものであれば制限はない。同社の口座を持っていれば、学生や起業家、組込型金融に関するビジネスアイデアを持っているすべての人が、組込型金融の導入に必要なソフトウェアなどのパーツを出品、販売できる。
「ichibar」は、同社が組込型金融のさらなる普及のため、すべての金融機能パーツやアイデアを流通させる仕組みの構築を目指す取り組みの一環。「マーケットプレイス機能」は「コミュニティ機能」に続く第二弾となっており、今後第三弾にビジネスアイデアの有効性を確認するテストマーケティングや、金融サービスとして成立するかを評価、検討する「ビジネスアイデア検証環境」の提供を2022年春に予定している。
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