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首都圏の鉄道で“似たような車両”が増えている「なるほど」な事情共通化がもたらす意味とは(3/4 ページ)

「首都圏では似たような感じの車両が増えている」と思ったことはないだろうか。JR東日本を中心として東急などの多くの車両は、共通のプラットフォームで作られている。その理由は……。

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各鉄道車両メーカーが進める共通設計への動き

 川崎重工業系列の川崎車両は、「efACE」という標準型車両規格を提供している。こちらはアルミ鋼体車両とステンレス鋼体車両の両方があり、JR西日本などのJRや、東西の私鉄が採用している。特にJR西日本の新快速225系でよく見られる。

 また日立製作所は「A-train」というアルミ鋼体車両の標準型車両規格のブランドを提供し、この規格の車両は東京メトロで見ることが多い。2021年8月にデビューした半蔵門線の新型車両18000系は、この規格にのっとって製造された。


半蔵門線 新型車両18000系(出典:東京地下鉄のプレスリリースより)

 コスト削減はどの鉄道事業者にとっても、どの車両メーカーにとっても重要な課題となっており、その状況にあわせた車両を提供するためにこうした共通設計が普及してきている。

 では、こういった「車両規格の共通化」が鉄道ビジネスに与える影響はどんなものがあるのか?

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