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目を付けたのはキャンプ需要 苦境に立つタクシー業界、沖縄の会社が見い出す活路:増車も検討
沖縄県のタクシー会社つきしろ交通がキャンピングカーのレンタル事業に乗り出す。沖縄の魅力発信や若者を中心としたキャンプ需要の取り込みを狙う。
沖縄県南風原(はえばる)町のタクシー会社つきしろ交通(玉寄兼志社長)が15日から、新たにキャンピングカーのレンタル事業に乗り出す。コロナ禍で業界が苦境を強いられる中、多角経営を図るとともに、沖縄の魅力発信や若者を中心としたキャンプ需要の取り込みを狙う。
キャンピングカーは、最大6人乗りでそれぞれが就寝できるスペースを設けている。車内には簡易キッチンのほか、シャワー・トイレも付いている。車体にはソーラーパネルを取り付け、環境にも配慮した。
レンタルできる車両は2台を用意。普通免許で運転できる。通常料金は24時間以内で平日は2万8千円、金土祝・祝前日は3万2500円だが、来年3月末までキャンペーン価格で、それぞれ3千円割り引いた料金でレンタルする。追加料金でペットの利用も可能。
今後、ニーズを把握した上で増車も検討していく。
同社の玉寄徹統括部長は、レンタル事業参入の経緯を「公共交通であるタクシー事業を継続していく上でも、今後は多角経営を進める必要がある」と説明。「キャンピングカーは人混みを避けるという意味で、コロナ感染防止の観点からも安心して県内観光を楽しむことができる。友人や家族と沖縄の自然を満喫してほしい」とPRした。
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