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“不確実な状況”でも、成功している企業の「共通認識」(1/2 ページ)
“不確実な状況”でも成功している企業には、ある「共通認識」がある──ヴィーム・ソフトウェア執行役員社長の古舘正清氏が、企業のリーダーが心得るべき事業の進め方を解説する。
本記事では、新型コロナウイルスの感染拡大以降、不安定な状況が続く中で企業のリーダーが心得るべき事業の進め方を解説する。筆者は、コロナ禍においても成長を遂げているセキュリティベンダー、ヴィーム・ソフトウェアで日本およびアジア太平洋のビジネスを統括する、執行役員社長の古舘正清氏。
この世で確かなものがあるとすれば、それは「不確実性」が存在することでしょう。
企業が未知の状況下で効果を上げる事業計画を立てるためには、不確実性が従業員にどのような影響を与えるかを理解し、一人一人に対応する必要があります。不確実性には多くの場合、否定的な意味合いが含まれますが、捉え方は一人一人異なります。なぜなら不確実性は、個々人の役割や責任に左右されるからです。
権限を持つビジネスリーダーであれば、企業の評判が損なわれること、リスク、不信を想起するかもしれません。新入社員であれば、不安、恐怖、ストレス増大を意味することが多いかもしれません。
当たり前のようですが、ビジネスリーダーにとって個々人の違いを理解することは重要です。なぜならビジネスは全て「人」にかかっているからです。個々人への理解は、不確実性に備えた事業計画を立てる上で役立ちます。
確かなものが何もないということは、逆に言えば、あらゆることは可能だということでもあります。この不確実な状況においても、ビジネスを成功に導く方法があると知ることが、一筋の希望となるのです。
成功している企業の「共通認識」とは
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