「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2021」発表 中古車人気1位は「トヨタ ハリアー」:「新型の中古買い」がスタンダードに(2/2 ページ)
リクルートは、同社が企画・制作する中古車情報メディア「カーセンサー」が、今年掲載した中古車の全モデルの中から、ユーザーの購入意欲の高さに注目したランキング結果を発表した。
日本自動車販売協会連合会や全国軽自動車協会連合会によると、世界的な半導体不足の影響で、新車の10月の販売台数は前年同月比マイナス30%超まで落ち込んでいる。一方、中古車市場では、販売スタイルや消費者心理の変化を背景に、安価で購入しやすいクルマだけでなく、比較的高額な人気車種の最新モデルも流通しているという。
同社は「納車待ちで手に入りづらい新車よりも、すぐ手に入る中古車の人気はますます高まり『新型モデルの中古買い』がスタンダードになりつつある」と指摘。
カーセンサーの西村泰宏編集長は、「21年は、昨年発売されたばかりの現行モデル『トヨタ ハリアー』の他、10位以内に『トヨタ ヤリスクロス』『トヨタ RAV4』といった、発売から間もなく、新車の売れ行きが好調なモデルが名を連ねているのが特徴。さらにボディータイプ別で見ると、クロカン/SUV、スポーツカー(クーペ)が多く占めているのも最近のトレンドを色濃く反映した結果といえる」と分析。
また、現行型をはじめとする高年式の中古車を買う動きが活発化していることに触れ、「消費者心理としてもリユース品全般に抵抗がない人たちが増え『新車大国・日本』の“神話”が緩やかに崩れ始めているともいえる」と指摘する。
対象車種は、20年11月1日〜21年10月31日の1年間に「カーセンサーnet」に掲載した全てのモデル。ユーザーからのメール問い合わせ総件数と、各モデル1台当たりの問い合わせ集中率をポイント化し、その合算値の高い順に注目度の高かったモデルをランキング化した。
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