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「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」――四国新聞の広告に反響 背景に香川県の“ゲーム条例”、広告の真意は?(2/2 ページ)

四国新聞の12月20日付の朝刊に掲載された「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」とする広告がTwitterを中心に話題となっている。広告の出稿元の企業は「ゲームが障害ではなく、教育としての魅力があることを伝えたい」としている。

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「なぜ野球は評価されて、ゲームは悪とされるのか」

 同社の小幡和輝代表は不登校を経験するも、ゲームを通じて多くの友人に恵まれ、大会への出場を通じて、自己肯定感を高められた経験を基に同社を設立した。近年は民間調査で男子中学生が選ぶ「将来なりたい職業」ランキング2位に「プロeスポーツプレーヤー」がランクインするなど、ゲームを巡る環境が大きく変わりつつある。バンダイが実施したクリスマスに関する調査でも、「子どもが欲しがっているもの」で「ゲーム機」が1位になっている。

 小幡代表は「子どもは野球を頑張ることと同じようにゲームを頑張っている。なぜ、野球は評価されて、ゲームは悪とされるのか」と疑問を呈した上で「世代間の価値観や文化の違いで子どもたちが苦しめられている。『ネット・ゲーム依存症対策条例』下の香川県でも、子どもたちが素直にサンタさんに欲しいものを『ゲーム』とお願いできるように、ゲームが障害ではなく、教育としての魅力があることを伝えたい」とコメントしている。

 小幡代表の広告出稿に関するツイートは、記事執筆時点(12月20日午後4時時点)で、約1200リツイートと約2500のいいねを記録。ユーザーからは「素晴らしい取り組み」「ゲームが子どもたちの世界を広げますように」などの意見が出ている。同社は同月26日まで、同様の広告を新宿駅構内にも掲載している。

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新宿駅構内の広告

 広告を掲載した四国新聞は、約21万の発行部数を誇る、香川県の地方紙。前デジタル大臣で平井卓也衆議院議員の弟・平井龍司氏が社長を務め、母親の平井温子氏が社主を務めている。

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