内定辞退の防止策、最も多いのは? 効果を感じた施策は? 人事300人に聞いた:キャリアチケット調査
新卒向け就職エージェント「career ticket」が「内定者フォローに関する調査」の結果を発表。内定辞退の防止策で、最も多い取り組みは「人事がこまめに連絡をとること」だった。
内定辞退の防止策で、最も多い取り組みは「人事がこまめに連絡をとること」──レバレジーズが運営する新卒向け就職エージェント「career ticket」(キャリアチケット)がそんな調査結果を発表した。効果を感じた内定辞退の防止策も「こまめな連絡」がトップだったが、頻度や内容に課題を感じている人事担当者は少なくないようだ。
調査によると、新卒採用を行う企業のうち、 内定者フォローを行っている企業は6割以上。取り組んでいる内容で、最も多かったのは「人事がこまめに連絡をとること」(59.0%)だった。以下「内定者と内定者の懇談会」(42.7%)、「内定者と社員の懇談会」(32.7%)、「入社前の研修」(25.3%)と続いた。
効果を感じた内定者フォロー施策も「こまめな連絡」(30.7%)が最多。人事担当者が、学生の入社意向の変化にいち早く気付き、対策を打つためにも、こまめに連絡を取り合うことを重要視している──という状況が浮き彫りになった。
一方、課題も少なくないようだ。改善したい施策では「人事からのこまめな連絡」(16.4%)、「内定者と社員の懇親会」(11.8%)、「内定者同士の懇親会」(11.1%)が上位にランクイン。 改善が必要と感じた理由は 「内容」(36.1%)と「実施頻度」(22.6%)で過半を占めた。
調査結果を踏まえ、キャリアチケットは「オンライン選考の普及により学生が選考に応募しやすくなった今、 企業が最終的に採用を成功させるには、 内定出しをした後でも学生へのフォローが重要だ」と指摘。「自社でできる適切なフォロー方法は何か、どれくらいの頻度が望ましいのかを見極めた上で、内定者フォローを実施していく必要がある」としている。
調査は11月18〜23日、インターネットで実施。新卒採用を実施している企業の人事300人から回答を得た。
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