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コロナ禍で品切れ続出、パナのホームベーカリーが5万円でも人気なワケ家電メーカー進化論(2/7 ページ)

新コロナウイルス禍による巣ごもり生活で注目を集めた家電が、食パンのほか、お餅やうどん、ピザ生地なども作れるホームベーカリーだ。パナソニックは、ホームベーカリー市場でシェア1位を長く維持し、市場を牽引してきた。パナソニックのホームベーカリーの製品企画担当者へ、製品の歴史と今後について話を聞いた。

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誕生は80年代、現在第4次ブームを迎える

 家電製品としてのホームベーカリーの歴史は1987年から始まる。国内初号機は松下電器産業(現パナソニック)が発売した「SD-BT2」。材料を入れて約4時間で1斤の食パンが焼き上がる。

 本モデルの発売をきっかけに、第1次ブームが到来。競合他社も続々と参入し、初号機は1年間に約49万台を販売する大ヒット商品となった。

 「87年にホームベーカリーの事業がスタートしました。とはいえ、生活必需品ではないので、ブームに左右され、これまでの売り上げは乱高下しています。次にブームが来たのが90年代の終り頃。米不足の影響と外資系のパン屋さんが増えたことでパン食が増加し、20万台近くまで市場規模が戻って来ました」(石毛氏)


パナソニック製ホームベーカリーの歴史と総需要の推移

 90年代に入り再び市場が拡大したことを受け、技術革新も加速する。ホームベーカリー本体の小型化や多機能化が進み、パン以外に、お餅やうどんの生地なども作れるようになり、食パンを焼くだけの“単機能家電“から、さまざまなメニューの下ごしらえができる多機能家電へと進化していく。

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