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松屋銀座で使える日本円連動ステーブルコイン「JPYC」が伸びている理由(2/5 ページ)

ステーブルコイン「JPYC」がじわじわと使われ始めている。JPYCとは仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で発行された「前払式支払手段扱いのステーブルコイン」だ。JPYC社が1月に発行を開始した。発行総額は11月時点で3億円超。日本で個人が入手して利用できる円建てデジタル通貨としての存在感を持ってきた。

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松屋銀座で使える? どういう人が使っている?

 松屋銀座でのJPYCの使い方は「代理購入」と呼ぶやり方に基づく。買い手は売り場で商品を選び、JPYCで支払う旨を伝えて「お取り置き票」に記入。当日中にJPYC社に商品相当額のJPYCを送る。買い手は対価としてJPYCをJPYC社に支払い、JPYC社が松屋銀座から商品を購入、買い手に配送し、あるいは店頭受け取りとする。


松屋銀座(写真提供:ゲッティイメージズ)

 この代理購入は途中で書類手続きが入るため少額決済には向かない。そこで比較的高額な商品を取り扱うフロアでの購入に限定する形とした。商品の金額は200万円未満としている。それより高額の宝飾品などの購入に使われる場合、マネーロンダリング(資金洗浄)規制が厳しくなるからだ。

 このほか、JPYCの使い方としては、前述した「Vプリカギフト」に交換してネットショッピングやスマホ決済で使うやり方や、JPYC社に代理購入(楽天市場、Yahoo!ショッピングでの商品購入を代行する)を依頼するやり方がある。「前払式支払手段」のルールとして、発行元がJPYCを買い取って現金化することはできない。ただし、金券ショップのようにJPYC買取と現金化を行う業者も現れている。

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