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松屋銀座で使える日本円連動ステーブルコイン「JPYC」が伸びている理由(5/5 ページ)
ステーブルコイン「JPYC」がじわじわと使われ始めている。JPYCとは仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で発行された「前払式支払手段扱いのステーブルコイン」だ。JPYC社が1月に発行を開始した。発行総額は11月時点で3億円超。日本で個人が入手して利用できる円建てデジタル通貨としての存在感を持ってきた。
「秋葉原」のようなイノベーションが生まれるか
仮想通貨取引所がショッピングモールだとすれば、むき出しのブロックチェーンの世界は、怪しげな裏通りも存在する繁華街のようなものだ。秋葉原の裏通りのように掘り出し物や最新ハイテク技術の結晶も見つかる。その一方で、怪しいブツやほぼ無価値のブツも並んでいる。買うかどうかは自己責任だ。JPYCは、このような世界を覗(のぞ)いてみるためのツールといえる。
発行額約3億円のJPYCは、金融経済の基準で見ればまだまだ小さな存在かもしれないが、日本在住の人々がブロックチェーン経済圏で使える日本円建てのデジタル資産としてはトップを走っている。秋葉原の電気街が日本のマイコン、パソコンの文化に大きな役割を果たしたように、新たなイノベーションがJPYCとブロックチェーンから生まれてくるかもしれないのだ。
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