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ファミマが掲げる“無人1000店” 小型・無人化で開拓する新たな商圏とは?:出店を加速(1/4 ページ)
コロナ禍の影響もあって注目を集めている無人決済店舗。その導入で1歩リードしているコンビニが、ファミリーマートだ。なぜファミマは導入を加速させているのか。担当者に聞いた。
コロナ禍の影響もあって注目を集めている無人決済店舗。その導入で1歩リードしているコンビニが、ファミリーマートだ。
無人決済システムの開発を進めるTOUCH TO GO(TTG、東京都港区)と業務提携し、2021年3月にはTTGが開発したシステムを活用した「ファミマ!!サピアタワー/S店」(東京都千代田区)を開店した。
同店の店舗面積は約55平方メートルで、取り扱い品目は約700種類。天井には50個程度のカメラを設置し、入店したお客と手に取った商品をリアルタイムで認識。お客が出口付近の決済エリアに立つとディスプレイに購入商品と金額が表示され、決済を済ませた後、出口のゲートが開く仕組み。
同社は、このような無人決済型の出店を加速し、24年度末までに約1000店出す方針を掲げている。ファミマの国内店舗数は21年11月末現在で1万6590店。コロナ禍前の20年2月期(19年3月〜20年2月)通期の出店数は448店、21年2月期通期は195店だった。今後も従来型の出店も続けるが、上記方針を進めるには、無人決済型の出店が主となるだろう。
なぜ無人決済型の出店を加速させるのか。同社のライン・法人室、太田裕資副室長は「これから5年、10年後の成長を見た時に、今までの出店モデルでは成長を続けられない」という危機感があったと話す。
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