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牛乳の大量廃棄、年末年始は発生せず 農水相「協力の輪が拡大した」 消費促進の影響か
金子原二郎農水相が牛乳の廃棄が年末年始に発生しなかったと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大による需要回復の遅れなどで、年末年始に大量廃棄される懸念が高まっていた。金子氏はマスコミ報道などで「協力の輪が拡大した」としている。
金子原二郎農水相は1月7日、牛乳の廃棄が年末年始に発生しなかったと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大による需要回復の遅れなどで、年末年始に大量廃棄される懸念が高まっていた。要因について、金子氏はマスコミ報道や小売業での販売促進などを挙げ「協力の輪が拡大した」としている。
農水省によると、例年よりも牛乳の需給が3〜4%程度余裕がある状態だったという。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、冬休みに伴う学校給食用の消費が減少し、牛乳の大量廃棄の可能性があった。
廃棄を阻止するため、ローソンはホットミルクを半額で提供するキャンペーンを実施するなど、業界内外で牛乳の消費を促進する動きが出ていた。
一連の動きや乳製品の製造工場のフル稼働などにより「業界からは牛乳の消費が伸びているとの報告がある」と金子氏。「牛乳・乳製品を使ったレシピのインターネット上の掲載など、協力の輪が拡大したことによって、廃棄が起こっていない。ご協力はありがたい」と謝意を示した。
その一方で「生乳廃棄のリスクの高い期間は、明日からの連休明けまで続く」と危機感を示し「気を緩めることなく、引き続き業界と連絡を密にして対応していきたい」と述べた。
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