ニュース
M&A後の新会社で「ゼロから人事制度を作る」 両社が折り合わない時にプロが選ぶ方法とは:突然のM&A その時、人事がキーマンになる(1/2 ページ)
M&A後の統合会社で、人事制度をゼロから作ることになった場合。両社が折り合わないケースは決して少なくないが、そんな時、人事コンサルタントの筆者はある方法を取るという。
連載:突然のM&A その時、人事がキーマンになる
離職者が増加、「買収される側」の社員が反発、「買収する側」の社員にも不安と不信感が広まる──M&Aで起きてしまいがちな失敗を回避するための鍵は、“人事”の仕事にあった。人事コンサルタントの桐ケ谷優氏が、「M&Aを成功に導く、人事領域の対応」について解説する。
前回はM&Aプロセスの人事施策の中でも、人事担当者たちにとって特にハードルの高い「人事制度統合のポイント」について解説した。
人事制度統合時に生じる「人件費上昇リスク」「法的リスク」「モチベーションリスク」「運用リスク」の4つの人事リスクを正しく認識し、統合会社としての優先順位を定めた上で、1社2制度の併用、買収側の人事制度への片寄せ、ゼロベースでの人事制度設計のいずれかを選択していく必要がある。
今回は、その中でも特にハードルが高い「ゼロベースで統合会社の新たな人事制度を設計」する際の留意点について解説したい。
時間がかかっても「ゼロベースでの人事制度構築」が良い理由
関連記事
- 内定辞退予防にも 企業の「採用サイト」作成で押さえるべき3つのポイント
最近、選考辞退や内定辞退が増えて困っている──人材コンサルタントとして、そんな採用担当者の方の声をよく聞きます。その原因はいくつか考えられますが、多くの企業が見落としがちなのが、採用サイトや口コミサイトです。 - 「部下を育てられない管理職」と「プロの管理職」 両者を分ける“4つのスキル”とは?
日本企業はなぜ、「部下を育てられない管理職」を生み出してしまうのか。「部下を育てられない管理職」と「プロの管理職」を分ける“4つのスキル”とは? 転職市場で求められる優秀な管理職の特徴について解説する。 - 「優秀だが、差別的な人」が面接に来たら? アマゾン・ジャパン人事が本人に伝える“一言”
多様性を重視するアマゾン・ジャパンの面接に「極めてだが優秀だが、差別的な人」が来た場合、どのような対応を取るのか。人事部の責任者である上田セシリアさんに聞いた。 - 「ウソみたいな被害」を訴えるパワハラ被害者 メンタル不調が疑われるが、会社はどう対応すべき?
会社がハラスメントの相談を受けたところ、相談者が「通常起こり得ない、現実にあったとは思い難い内容の被害」や「客観的事実と食い違った被害」を訴えており、どのように対処したらよいか担当者が戸惑うケースがあります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.