女性の「転職求人倍率」コロナ前の104.1%まで回復 求人数が右肩上がりの職種は?:調査で判明(2/2 ページ)
キャリアデザインセンター(東京都港区)が女性の転職市場を調査したところ、転職求人倍率は21年12月時点でコロナ前(19年)の104.1%にまで回復していることが分かった。
「サービス、販売系」職種の78.3%が異職種への転職を希望している
求職者は同職種と異職種、どちらへの応募が多いのか調査したところ、「サービス、販売系」職種の78.3%が、異職種への転職を希望していることが分かった。この割合は19年の調査結果とほとんど変わっておらず、約2割の人は同職種への転職を希望していると読み取れる。
また「エンジニア、技術者、ITシステム系」「クリエイティブ系」など、専門スキルが必要な職種では、19年より20年、21年の方が同職種への転職を希望する人の割合が高くなった。
未経験OKの求人を19年の72.4%と比較すると20年は65.7%、21年は65.5%と微減傾向にあることが分かった。即戦力として経験者を採用したいという企業側のニーズは21年も残っているようだ。
経験者採用のニーズが特に高いのは、「エンジニア、技術者、ITシステム系」や「クリエイティブ系」など、専門スキルを必要とする職種だった。また「サービス、販売系」職種でも、20年の88.7%から、21年は82.9%と減少していた。ただし、求人数が増加傾向にある「エンジニア、技術者、ITシステム系」職種では、21年になり未経験OKの求人割合が21.9%と微増していた。
一方で「営業、企画、マーケティング系」職種は、19年と比較しても未経験OKの求人割合が右肩上がりになっていることが分かった。コロナ禍でニーズが増えたコールセンターやカスタマーサポートなど、未経験から活躍しやすい職種も含まれており、全ての職種が経験者採用にシフトしているわけではないことが読み取れる。従来から「未経験OK」の求人割合が高い職種では、21年も引き続き高い傾向にあるようだ。
調査は、「女の転職type」「type」内の求人データ、応募データ、サイト内検索キーワードデータをもとに行った。期間は19年1月〜21年12月。
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