東急が川崎市に「nexusチャレンジパーク」開業 “田園”と“都市”の融合を目指す新たなまちづくり:新たな郊外沿線モデル
東急は、多摩田園都市エリアに、生活者起点で取り組む新たなまちづくりとして「nexus構想」を始動すると発表した。
東急は、生活者起点で取り組む新たなまちづくりとして「nexus構想」を多摩田園都市エリアで開始すると発表した。第1弾として、4月に「nexusチャレンジパーク」(神奈川県川崎市)を開業する。シェアリング型のコミュニティ農園やマルシェなど、地域住民が自由に活用できるようにし、生活者起点のサステナブルな地域ネットワークの構築を目指す。
構想名の「nexus」は、つながり・連鎖の意味を持つ。自由で豊かな暮らしを実現するために、住む・学ぶ・働く・遊ぶといった生活と、自然や農業とを融合した「歩きたくなるまち(Walk able Neighborhood)」を目指すとしている。構想実現に向け、1月18日付で、コンサルティング事業のシグマクシス・ホールディングス(東京都港区)と基本協定書を締結し、構想実現に向けた活動を共同して推進するとした。
nexus構想では、緑豊かな「田園」と、職住近接型の「都市」との共存を目指しつつ、これまで築いてきた行政や地域との関係性を生かした活動として展開する。行政や企業と連携を取りながら実証実験や事業化を進め、生活者起点の地域ネットワークを構築していく。
同社が過去に区画整理をした多摩田園都市(田園都市線梶が谷駅〜中央林間駅)エリアのうち、横浜市青葉区・神奈川県川崎市宮前区周辺から構想を開始。第1弾として、4月に川崎市、横浜市の市境近辺にある虹ヶ丘団地、すすき野団地エリアに「nexusチャレンジパーク」を開業する。
約8000平方メートルの敷地内に、シェアリング型のコミュニティ農園やマルシェなどを設置し、地域住民が自由に活用できるようにする。今後は、対象エリア内で「農と食」「資源循環」「エネルギー」「駅遠エリアのMaaS」といったテーマを決め、段階的に展開していく。
東急は、本構想を次の100年に向けたパイロットプロジェクトと位置づけており、「東急ならではのまちづくり」を推進することで、社会的価値の創出を目指す。
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