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喫茶店数は30年で半減! 「純喫茶」はこのまま絶滅してしまうのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ)
「喫茶店」の休廃業・解散が過去最多を記録――。東京商工リサーチが発表したわけだが、昭和レトロの雰囲気が漂う「純喫茶」も衰退していくのだろうか。
「喫茶店」の休廃業・解散が過去最多を記録した、と東京商工リサーチが発表した(関連記事)。
2021年の休廃業・解散は100件(前年比26.5%増)で調査を開始した00年以降、最多だった18年(84件)を大幅に上回ったという。
欧米に比べてケタ違いに少ない感染者・死者の数なのに、深刻なダメージを経済にもたらしている日本特有の「まんぼう不況」によって、コメダ珈琲以外の大手チェーンも軒並み赤字で苦戦している。当然、そこより経営基盤の弱い「街の喫茶店」は輪をかけて厳しい状況に追い込まれている、というのは容易に想像できよう。
ただ、なんでもかんでもコロナが悪いというわけでもない。実は日本の喫茶店というのは、コロナ以前からすさまじい勢いで減少している。全日本コーヒー協会によれば、喫茶店数は1981年の15万4630がピークで10年後の91年には12万6260、そして2016年には6万7198まで減少している。つまり、なんとこの30年間でほぼ半分にまで減っているのだ。
これを受けて近年叫ばれているのが、「純喫茶の絶滅危機」である。
コロナ以前からコメダやスタバというチェーン店に押されて昔ながらの喫茶店、いわゆる「純喫茶」が廃業に追い込まれており、このままいけば消えてしまうのではないかと心配する人がかなりいるのだ。実際、『絶滅危機?昭和レトロな純喫茶 「文化残す」受け継ぐ若者の思い』(毎日新聞 21年10月4日)というニュースも近年増えてきている。
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