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まだ遅くない、いま「NFT」に注目すべき理由世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ)

話題の「NFT」だが、どのくらいの人がきちんと理解しているだろうか。アートやエンタメの分野で、近い将来かなり大きなビジネスになる可能性を秘めている。

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 最近、メタバースなどが話題になっていることもあって、「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」に注目が集まっている。

 2021年3月には英国の競売大手クリスティーズがデジタルコラージュのアート作品を競売にかけ、6930万ドルで落札されたことが大きく報じられた。以降も次々と高額でNFTアートが売れている。

 フランスサッカーリーグのパリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表選手のネイマールも、2作品のデジタルアートを購入したことをSNSで報告している。1作品につき時価で50〜60万ドルほどの価格だったらしい。

 Twitter創業者のジャック・ドーシー氏が最初に投稿したツイートもNFTで販売され、290万ドル以上で購入された。ちなみに、ドーシーはその売り上げをアフリカの新型コロナ対策をしている慈善団体に全額寄付した。

 NFT市場は、今後もさらなる拡大が予想される。米国のブロックチェーン分析会社チェイナリス(Chainalysis)が発表したリポートによれば、21年のNFT市場は410億ドル規模になっているという。


21年1〜10月のNFT送金総額と平均取引量(出典:チェイナリスの発表リポートより)

 ところで、どのくらいの人がこの「NFT」なるものをきちんと理解しているだろうか。近い将来には、かなり大きなビジネスになっていく可能性を秘めている。25年には現在よりもビジネスが倍増し、800億ドル規模になるとの試算もあるくらいだ。

 まず、とにかく分かりやすくNFTとは何かをあらためておさらいしたい。

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