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金の買い取り業からマッサージ器で成功、型破りなドクターエアの経営とは?家電メーカー進化論(7/7 ページ)

近年、マッサージ家電が人気だ。マッサージガンや椅子やソファーに置くとマッサージチェアになるシートなど、使ったことがある人も多いだろう。これら新しいタイプのマッサージ機器をいち早く手掛け、市場を牽引しているのがドクターエアだ。同社の誕生の経緯や、型破りな経営、今後の展開について井上馨社長に聞いた。

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カテゴリーを超えて新しい製品を生み出す

 マッサージ器からスタートしたドクターエアも9年目に突入し、来年には10周年を迎える。この間にはフィットネスやリカバリーケア製品など、製品のラインアップも増えた。コロナ禍の20年11月に発売したリカバリーガンは、1年で出荷台数が20万台を超えるなど、再びヒット商品が誕生している。


コロナ禍でのヒット商品となったリカバリーガン。高いデザイン性と9800円という価格が支持された。今後さらに本格的な製品の展開も計画しているという

 数多くのヒット商品を手掛け、注目を集めるドクターエアだが、当然ながら現状に満足はしていない。これからも、カテゴリーを問わず、健康で豊かな暮らしをサポートできる製品・サービスを提供していくという。

 考えている製品・サービスの範囲は非常に広い。マッサージ機器のスマート化など、今手掛けている製品の進化だけでなく、全く新しいジャンルも視野に入れている。

 「金や貴金属を取り扱っている会社がマッサージ器を作って売るというのは、いわば八百屋が隣でパソコンショップを開いたようなものです。それぐらい違うことを、我々はやっています。つまり、これからも何かにとらわれることはありません。

 美容機器に行くかもしれませんし、家電に行くかもしれません。エアだけに空気清浄機は? なんて話もありました。直近では春に向け、新製品を発売するとともに積極的なプロモーション展開に注力していきたいと思っています」(井上氏)

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