ハイアット、東京・大阪に新ブランドホテル つながりと自己表現を求める“意識の高い消費者層”に対応:日本初導入「キャプション by Hyatt」
米・ハイアット ホテルズ コーポレーションは、新ブランドのホテル「キャプション by Hyatt」を2024年前半に大阪、25年に東京でそれぞれ開業すると発表した。
米・ハイアット ホテルズ コーポレーションは、新ブランドのホテル「キャプション by Hyatt」を2024年前半に大阪、25年に東京でそれぞれ開業すると発表した。同ブランドは日本初導入となる。
「キャプション by Hyatt」は、同社が19年に発表した新ブランド。海外では22年内に米国・メンフィスと中国・上海での開業を予定している。デザイン性の高い個性的な空間と宿泊以外の価値を加えた「ライフスタイルホテル」と、客室に特化したリミテッドサービスとフルサービスの中間にあたる「セレクトサービスホテル」の柔軟で効率的なスタイルを融合させ、新しい形の快適な空間を提供するとしている。
都市部で開発するホテルにはあえてロビー設けず、「トークショップ(Talk Shop)」と呼ばれる飲食を提供するソーシャルスペースを中心に据える。旅行や日常生活の中につながりと自己表現を求める「意識の高い消費者層」のニーズに対応する。
大阪に開業する「キャプション by Hyatt なんば 大阪」(大阪市)は、サンケイビルとハイアットの関連会社がフランチャイズ契約を締結した。地上11階建て、客室数は167室を予定。1階にレストラン、2階にフィットネスを設ける計画で、22年7月に新築工事に着手する予定としている。
東京の「キャプション by Hyatt 兜町 東京」(東京都中央区)は客室200室、階数は地上12階、地下1階を予定している。平和不動産とハイアットの関連会社がホテル運営受委託契約を締結し、経営は平和不動産が、運営はハイアットが行う。平和不動産が推進する日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトとも連動し、同ホテルがランドマークの一つとなるよう、持続可能な地域振興に取り組むとしている。
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