それでも相手に伝わらない コミュニケーションのどこに問題があるのか:肝は「態度」(1/3 ページ)
相手が一生懸命プレゼンテーションしているのに伝わってこない、頭に入ってこないという残念な経験をすることがある。プレゼンテーションといえども、コミュニケーションなのだから双方向のはずなのに、とにかく話す。それでも伝わらないのだ。 何が問題なのだろうか。
著者プロフィール:猪口真(いのぐち・まこと)
株式会社パトス代表取締役。
相手が一生懸命プレゼンテーションしているのに伝わってこない、頭に入ってこないという残念な経験をすることがある。いや、「伝わらない」というのは正確ではなく、コミュニケーションとして成り立っていない、理解しようという気持ちになれないという感覚だ。
コミュニケーションが成り立つというのは、お互いが、その対話によって刺激を受け、有意義だと感じ、対話によって満足感を得たり、付加価値を生み出すことだとすれば、成り立たないコミュニケーションは、意外なほど多い。むしろ、余計にストレスを感じたり、いやな気持になったりする。
もちろん、プレゼンテーションしている本人としてはいい加減に会話しているわけでもなく、必死にロジカルにプレゼンテーションいているつもりなのだ。一生懸命話しているし、事前の資料も豊富にある。話せるだけ話そうという気持ちも強い。にもかかわらず、まったく上手くいかない。
話している途中でも、どこか不安があるのだろう。つっこまれたくないのだろう、ずっと話し続けるパターンが多い。
プレゼンテーションといえども、コミュニケーションなのだから双方向のはずなのに、とにかく話す。それでも伝わらないのだ。
あげくの果てには、「ついてきていますか?」と上から見下したりする。こうなるとタチが悪い。「あなたたち、頭悪くないですか?」と聞いているようなものだ。
「まったくついていけません。あなたのプレゼンテーションは最悪です」と言いたくなる。
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