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それでも相手に伝わらない コミュニケーションのどこに問題があるのか:肝は「態度」(2/3 ページ)
相手が一生懸命プレゼンテーションしているのに伝わってこない、頭に入ってこないという残念な経験をすることがある。プレゼンテーションといえども、コミュニケーションなのだから双方向のはずなのに、とにかく話す。それでも伝わらないのだ。 何が問題なのだろうか。
何が問題なのだろうか。
問題のひとつは、相手が何を聞きたいのかを理解しようとしないことだろう。
よく、コミュニケーションの鉄則として、「話を聞くこと」「ニーズを理解すること」はあたりまえのように語られるが、その前に、「しようとする」こと、つまり意思、態度が重要だ。
理解できるか、理解できたかは、経験の問題、その人の持っている知識量の問題もあるので、つねに相手の状況や課題、ニーズを完璧に理解することは、むしろ不可能だろう。早合点、言葉をうのみにしてしまうこともよくある。
そういう意味では、私たちが完遂できることは、「相手の状況、ニーズを理解しよう」という態度を持つことだけだ。これなら自分の技量関係なく実行することができる。
ビジネスにおけるプレゼンテーションである限り、相手は何らか困っている状況があるからこそ、対話の場に出てきたわけであり、例外もあるかもしれないが、最初は何か自分のためにならないか聞こうとするはず。
プレゼンテーションを行うときは、どうしても、自分がどう話すか、どうストーリーを持っていけばいいのか、自分がうまくやろうとすることだけに意識がいってしまうことが多いが、まず、「相手の知りたいことを理解しようとする態度」が最初なのだろう。
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