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宇宙ベンチャーISTが直面した組織における「50人の壁」 ロケット打ち上げ2回連続成功を支えたマネジメントとは?3年でメンバーは4倍に(5/5 ページ)

ロケットの開発から打ち上げまでを一貫して自社で担い、大樹町のまちづくりにも関わるインターステラテクノロジズは22年も大きく成長しようとしている。稲川社長にISTのロケット打ち上げ成功の背後にあった「50人の壁」と、それをどんなマネジメントによって乗り越えているか、そして今後の展望を聞いた。

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革新的な技術で統合型のビジネスを確立

 ISTでは超小型衛星を軌道に投入するロケットのZEROを、23年度に打ち上げる予定で開発を進めている。ZEROで使用するターボポンプの開発を、室蘭工業大学と荏原製作所との共同で始めたことを21年11月に発表した。

 さらに、人工衛星事業に取り組む子会社のOur Starsでも、ZEROでの打ち上げを想定した最新鋭の超小型人工衛星の開発を進めている。その先に見ているのは、ロケットと人工衛星の統合型ビジネスだ。

 「ターボポンプは全く新しい部品です。開発が難しいシステムですが、日本のトップメーカーである荏原製作所と、室蘭工業大学とも連携しながら試験を重ねて、お披露目したいと思っています。

 人工衛星で取り組んでいるのも、かなり革新的な技術の開発です。衛星事業では既存のプレイヤーがすでにビジネスを進めているので、宇宙産業市場を広げるようなもう一段階進んだ衛星技術の確立を目指しています。

 宇宙産業は、宇宙への輸送、宇宙旅行、人工衛星などさまざまな要素があり、技術の総合格闘技と言えます。今後どのようなB2Cのビジネスが出てくるのかが大事で、われわれもその成長の一翼を担っていきたいと考えています」


人工衛星事業に取り組む子会社のOur Starsでも、ZEROでの打ち上げを想定した最新鋭の超小型人工衛星の開発を進めている
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