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なぜ? ガソリンスタンドで「脳ドック」 出光興産のアイデアが面白い:DX的な視点(1/4 ページ)
出光興産がサービスステーション(SS)で脳ドックサービスの提供を始めた。ベンチャーのスマートスキャンとの協業だ。両社に取材してみると、シンプルながらも味わい深い、2社それぞれのDX的な視点、ビジョンが見えてきた。
「出光興産がサービスステーション(SS)で提供する脳ドックサービスを体験しませんか」という案内が届き、少し頭が混乱した。
よくよく読んでみると、低価格な脳ドックサービス「スマート脳ドック」(運営:スマートスキャン)に必要なMRI装置をトレーラーに積み込み、全国のSSを行脚しながら予防医療を提供するというものらしい。初の「モバイルスマート脳ドック」という。
なるほど。そういえば脳梗塞などの問題で、高齢の職業ドライバーが事故を起こすニュースが目立っていたなあ、SSを回るのはいいアイデアかもしれない……と思っていたら、これがすっかり早合点。出光とスマートスキャンが対象としているのは、ごく普通の人たちだという。
出光とスマートスキャン、両社に取材してみると、シンプルながらも味わい深い、2社それぞれのDX(デジタルトランスフォーメーション)的な視点、ビジョンがあった。
スマート脳ドックが安価で提供されている理由
そもそもスマートスキャンは、なぜ安価な脳ドックサービスを提供できているのか。
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