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「飲みニケーション」は日本の“文化”なのか 海外の事情:世界を読み解くニュース・サロン(4/5 ページ)
海外では日本人のような「飲みニケーション」は本当にないのだろうか。書籍『超入門 データセキュリティ』の内容から、国際的に活躍できるビジネスパーソンについて考察していく。
重要なのは「酒」ではなく「コミュニケーション」
中谷氏はこのようにも指摘している。「会議で『私は彼に賛成です』と、付加価値のない意見しか言わない人間は時間を取るだけ無駄と思われてしまい、意思決定に重要となる仲間内の集まりにも徐々に呼ばれなくなっていく」と。
お酒が体に合わず飲みニケーションはどうしても苦手という人もいるだろう。だが、ここで大切なことは「酒」ではなく「コミュニケーション」である。勤務時間外に、組織の方針などが決まることは珍しくないということだ。
こういう話をすると、「日本の飲みニケーションは上司に連れ回され、会社の愚痴を聞かされるので建設的ではない」という意見も聞こえてきそうだが、実は海外の職場でも同じようなことはよくある。
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