総工費1億5000万円、大阪・梅田に高級プライベートサウナ開業 ブームの中でこだわった差別化ポイントは?:2時間30万円の貸切プランも(3/3 ページ)
大阪・梅田にメンズ専門プライベートサウナ「MENTE 梅田店」がオープンする。総工費1億5000万円をかけた店内の特徴は?プレオープン中の店舗を取材した。
2時間30万円の貸切プランも
利用料金はサウナ80分5000円(初回のみ会員情報登録手数料として別途1000円)、スパは9000円〜。多くのサウナ施設では60分制が多いが、同店では80分制を導入。余裕をもって温冷交互浴を3〜4セット繰り返せる時間設定とした。
また、2時間30万円の貸切プランも用意した。時間内は施設を自由に使えるようにし、サウナやリラクゼーションなど全てのサービスを提供する考えだという。最大9人まで使用可能で、誕生日会などでの利用を想定している。同プランでは女性込みでも利用できるようにした。
同店の特徴の一つとして、ヘッドスパやフットスパ、脱毛の施術も提供する点が挙げられる。施術室は5部屋用意し、全ての施術を男性スタッフが対応する。当日予約も可能とした。
岩城さんは「運営している美容サロンでは、経営者など美容に気を使っている人の利用が多く、サウナ好きも多かったっことから今回の開業に踏み切った。クラウドファンディングでは、新規の人からの支援が大半だったことから期待を感じている。当面は都度利用でサービスを提供していくが、利用状況や顧客の要望によって会員制も視野に入れている」と今後の展望を語ってくれた。
出店した茶屋町エリアはファッションやグルメだけでなく、美容サロンも多く並ぶエリアだ。そのため同店では、サウナ好きだけでなく美容に関心の高い男性の利用を見込んでいる。
初年度の月間利用者数は700人を目標としていて、3年後には月間利用者1000人、年間売り上げ1億円を目指すとしている。プレオープンの段階から予約は順調に入っているといい、目標とする初年度の月間利用客数700人も射程圏のようだ。
増えつつある個室サウナだが、高級路線のサービスとして差別化を図るMENTE。今後のサウナブームをけん引する存在となるのか注目したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ドーミーインのこだわりは「大浴場」だけじゃない 店舗数拡大でも維持する「水風呂」と「朝食」の質
共立メンテナンスが運営するビジネスホテル「ドーミーイン」。大浴場のこだわりにとどまらず独自サービスを展開している。
寮発祥のドーミーインが「大浴場」をどんどん展開するワケ 手掛ける「和風ビジネスホテル」とは?
「宿泊施設のカテゴリーボーダーレス化」が進んでいるが、ドーミーインのサブブランド「御宿 野乃」もそのひとつだろう。
コロナ禍でも黒字のアパホテル 常識破壊の”強さ”と悲願の10万室が生んだ“功罪”
アパホテルが2021年5月10日に創業50周年を迎えた。いまや日本を代表するホテルブランドとして圧倒的な知名度を誇る同社。コロナ禍の中、2020年11月期連結決算で黒字を確保したという発表は、ホテル評論家としても衝撃的だったと筆者は語る。
東京・高円寺に24時間営業の個室サウナ オープン前の店舗から見えた“こだわり”とは
東京・高円寺に12月1日、24時間営業の月額制男性専用プライベートサウナ、「HOTTERS24(ホッターズトゥエンティフォー)高円寺店」がオープンする。
ビジネスホテルの“無料朝食”、気になる原価は一体いくら? 激化する“朝食合戦”から見るホテルの今
ホテルが朝食で特色を出そうとしていることは、宿泊者としてひしひしと感じる時がある。新たな施設の建設やリノベーションを施せば特色は強く打ち出せるが、コストはバカにならない。朝食は差別化のアイテムとして取り組みやすい部分なのだろう。


