放ったらかしでもプロ並みに? 低温調理器「BONIQ」が15万台も売れた理由:キッチンに置きたい(2/6 ページ)
家庭用の低温調理器が密かにブームになっている。その火付け役ともいえるのが、累計販売台数が15万台を突破した家庭用低温調理器「BONIQ」(ボニーク)シリーズだ。プロクオリティのローストビーフなどがつくれるというが、その人気の理由は何なのか。
目指すのは“キッチンに置きたい”低温調理器
葉山社中が現在、取り扱うのは3万2780円の「ボニーク プロ」と2万2000円の「ボニーク2.0」。低温調理とは、加熱が難しいとされるたんぱく質を科学的に最もおいしくなる温度で調理する調理法だという。
そのため、レシピに沿った温度、時間、容量で調理すれば、やわらかくクオリティーの高いローストビーフや鶏むね肉などが簡単にできあがるそうだ。そのほかに、魚料理、野菜、スイーツなどにも使える。
「ボニーク プロ」は、1200ワットの高い電力とアルミを使った高級感のあるボディデザインが特徴で、最大で20リットルの容量まで一度に調理できる。一方、「ボニーク2.0」は、プロ仕様から若干グレードを落とした家庭用だ。電力は1000ワットで最大容量は15リットル。外観の素材は樹脂を使っているが、安っぽく見えづらいマットな質感にこだわったという。
いずれも、水深1メートルに30分沈めても浸水しない防水機能付きで、本体を洗うことができ、Wi-Fi接続機能により、専用のアプリと連携することで遠隔操作も可能だ。また、本体にマグネットが仕込んであり、ほうろうなべや冷蔵庫にくっつけることもできる。
「当社が目指しているのは、インテリアにこだわりのある方がキッチンに置きたくなる製品です。というのも低温調理器は機能で大きく差別化するのは難しく、どのブランドの製品でも、例えば60度で1時間加熱したら、ほぼ同じ味になるはずです。だからこそ、スタイリッシュな形状、デザインでブランド価値を高める努力をしています」(羽田氏)
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