放ったらかしでもプロ並みに? 低温調理器「BONIQ」が15万台も売れた理由:キッチンに置きたい(6/6 ページ)
家庭用の低温調理器が密かにブームになっている。その火付け役ともいえるのが、累計販売台数が15万台を突破した家庭用低温調理器「BONIQ」(ボニーク)シリーズだ。プロクオリティのローストビーフなどがつくれるというが、その人気の理由は何なのか。
長友選手の専属シェフとアスリートの支援も
葉山社中では、サッカーの長友佑都選手がCEOを務めるCuore(クオーレ)社と協業し、21年11月からアスリート向けのフードマネジメント講座をスタートした。同講座は、長友選手が実践する「ファットアダプト食事法」を、「ボニーク」を使って簡単に実践できるようにするプログラムだ。
「ファットアダプト食事法」とは、糖質量の摂取を“対象者に適した量”に管理し、良質のタンパク質と脂質を積極的に摂取する食事法であり、血糖値の乱高下を抑え、ダイエット効果や集中力向上などが期待できるという。
プロジェクトの監修は、長友選手の専属調理人である加藤超也氏が務め、加藤シェフと長友選手が実践した「食マネジメントの最適解を探った方法」をコンテンツに落とし込み、各アスリートが実践できるようサポートする。
栄養状態を調べる採血、遅延型アレルギー検査、食後血糖値を把握して、その人に最適な「たんぱく質」「脂質」「糖質」のバランスを決め、選手自身が自炊をすることによって食生活を改善していく。現状10人ほどが参加していて、各人に「ボニーク」が提供され、プログラムにかかる人件費は葉山社中が負担するため、無料で学べるという。
22年中はサポート体制強化期間として、ノウハウやコンテンツ内容をブラッシュアップ。その後、実践ベースのコンテンツを体系化して、23年から一般普及を目指す。羽田氏は「炊飯器と同レベルまで低温調理器が普及する未来をつくりたい。新商品の開発も進めている」と意気込む。低温調理器のさらなる進化に期待したい。
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