放ったらかしでもプロ並みに? 低温調理器「BONIQ」が15万台も売れた理由:キッチンに置きたい(5/6 ページ)
家庭用の低温調理器が密かにブームになっている。その火付け役ともいえるのが、累計販売台数が15万台を突破した家庭用低温調理器「BONIQ」(ボニーク)シリーズだ。プロクオリティのローストビーフなどがつくれるというが、その人気の理由は何なのか。
ボニーク2.0でローストビーフをつくってみた
実際、どのような味に仕上がるのか、ボニーク2.0を使って自宅でローストビーフをつくってみた。今回、筆者は海外滞在中だったため、家族がレシピサイトの基本的なローストビーフのつくり方を参照し、調理した。
まずは、塊の牛もも肉の表面にフォークで数カ所穴をあけ、塩、粗びき黒こしょうをすり込む。それを中火で熱したフライパンで焼き、焼き色を付けたら下ごしらえは完成だ。続いて、塊肉をフリーザーバッグに入れて、ボニークで低温調理する。
57度に設定して、待つこと4時間15分。氷水に浸けて急冷したあと、切ってみると均等に火が入り、断面がきれいなピンク色のローストビーフができていた。味はというと、「パサつき感がまったくなく、しっとりしてやわらかかった」とのこと。大人はもちろん、幼稚園児から中学生の子どもも喜んで食べたそうだ。
後日、鶏むね肉を使って60度で1時間50分調理したところ、こちらもしっとりした食感で、飲食店で食べるようなクオリティーだったという。家族いわく、「味に関しては何の不満もなくおいしい。ただし、長時間の調理が必要なため毎日の使用は難しい。余裕がある日を選んで使用するのが良さそう」ということだった。
確かに、外出予定がある日や会社に出社する場合は難しいかもしれないが、在宅勤務などで融通が効きやすい環境であれば、休日でなくとも利用できるかもしれない。また、メニューによっては多めにつくって、2〜3日保管することもできそうだ。
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