「2021年の移住希望地ランキング」 人気県の福岡や長野を抑えた1位は?:移住相談件数は過去最高に
ふるさと回帰支援センターは、センターへの相談者・セミナー参加者を対象に、地方移住に関するアンケートを実施した。2021年の調査結果から分かった人気の移住希望地は?
全国の自治体と連携して移住を支援する、ふるさと回帰支援センター(東京都千代田区)は、センターの相談者やセミナー利用者を対象に地方移住に関するアンケートを実施した。「2021年の移住希望地ランキング」において窓口相談者から最も支持されたのは「静岡県」、セミナー参加者からは「広島県」が選ばれた。
同センターへの21年の相談件数(面談・電話・メール・見学・セミナー参加)は、前年比で約29%増の4万9514件となった。これは過去最高の19年(4万9401件)を上回る件数。新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかった20年の相談件数(3万8320件・前年比22%減)の落ち込みからV字回復した。
移住相談会・セミナー等の開催数も前年比で約61%増の562回を数え、相談件数同様、過去最高だった19年(545回)を上回っている。内訳は、オンラインが464回(82%)、MIX(オンライン+対面)が55回(10%)、対面が43回(8%)だった。
21年の移住希望地ランキングの窓口相談者部門では、「静岡県」が1位を獲得。ふるさと回帰支援センターは「市町と連携して移住フェアやセミナー、出張相談会などを数多く開催し、その参加者が窓口相談につながった」と分析している。
2位は「福岡県」、3位は「山梨県」と続いた。また、前年から大きく順位を上げた移住希望地もあった。20位から6ランクアップした鹿児島県(14位)、10位から5ランクアップした群馬県(5位)などが挙げられる。20年は東京近郊の人気が顕著だったが、21年は、その人気が東京近郊以外の全国にも広がったようだ。
一方、セミナー参加者数では広島県が1位となった。広島県が21年に開催したセミナーの回数は39回。ふるさと回帰支援センターでは、広島県が窓口相談での相談傾向を独自に分析したほか、県庁自らでセミナーを企画し、移住相談者のニーズに即したセミナーをタイムリーに実施したことが奏功したと見ている。
セミナー参加者数で前年から大きく順位を上げた移住希望地には、8位から6ランクアップの愛媛県(2位)、19位から6ランクアップした神奈川県(13位)などがある。
移住相談の傾向を相談者の性別で見ると、14年から女性の割合が増えており、21年は過去最高の45.4%となった。また相談者の年代を見ると、21年は20代が過去最高の21.9%を占めた。
希望する就労形態では「テレワーク」を希望する人の割合が3.3%となり、前年から1.5%増えた。テレワークを希望する年代は、1位が30代(39.8%)、2位が40代(31.4%)となっている。
調査は21年1月5日〜12月26日に、ふるさと回帰支援センター窓口利用者、主催・共催セミナー・相談会等の参加者を対象に実施した。調査手法はアンケートで、回答数は1万931件。
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