コラム
牛乳瓶のフタが2000個も売れた! 「1960年代のデザイン」に迫ってみた:週末に「へえ」な話(4/4 ページ)
牛乳瓶のフタをカプセルトイで販売したところ、売れに売れていることをご存じだろうか。カプセルの中にはアタリのような形で「1960年代のフタ」が入っているわけだが、そのデザインをよーく見ると、気になることがいくつか出てきた。どういうことかというと……。
フタのデザインは「末広がりをイメージ」
最後に、気になったことをひとつ紹介しよう。フタのデザインはどのようにして決めているのだろうか。さまざまな制約がからみあっているうえに、サイズも小さいので、個性を発揮できる部分は少ない。それでも「自社の商品をアピールしたい」という想いはあるはず。
デザインのこだわりについて、山村乳業に問い合わせたところ「縁起がよいとされる末広がりをイメージしています。扇子のように持ち手が広がっていくイメージですね。『世の中が発展して、繁栄しますように』という想いを込めています」(山村さん)
「くさいモノにフタをする」の意味は、都合の悪いことや世間に知られたくないことを隠してしまうことのたとえである。「歴史にフタをする」という表現も、ネガティブなケースに使われることが多いが、今回のコラムでは「歴史のフタを開けてみた」。そーすると、「当時の暮らしと牛乳の関係」がちょっぴり見えてきたのである。
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