「社長の平均年齢」調査、31年連続で上昇 “社長の高齢化”続く(3/3 ページ)
社長の平均年齢は60.3歳(前年比+0.2歳)、同社による調査開始以降、右肩上がりの状況が続く。
業種別・年商規模別 社長の平均年齢と年代構成比
社長の平均年齢を業種別に見ると、「不動産業」(62.4歳)が最も高く、「製造業」(61.3歳)、「卸売業」(61.1歳)、「小売業」(60.3 歳)も全体の平均年齢を上回った。また、この4業種のうち、「不動産業」では「70代」が、「製造業」「卸売業」「小売業」では「60代」が最多だった。
その他「サービス業」も 58.8歳と上昇し、「運輸・通信業」は初の60歳超えとなるなど、全業種で平均年齢の上昇が続いていた。上場企業社長の平均年齢は58.5歳(前年比マイナス0.2歳)で、年代別では「60代」(42.0%)が最も多かった。
また、平均年齢を年商規模別にみると、「1億円未満」(61.6歳)が最も高く、「500億以上」(60.7歳)、「100億〜500億円未満」(59.7歳)と続いた。
都道府県別の平均年齢推移
都道府県別の社長の平均年齢推移を見ると、最も高齢化が進行しているのは「秋田県」(62.3%・全国平均プラス2.0歳)で、以降は「岩手県」(62.1歳・同プラス1.8歳)、「青森県」(61.9歳・同プラス1.6歳)と続いた。秋田県は対90年比でプラス8.5歳、青森県はプラス8.0歳となっており、東北地方における平均年齢の上昇が目立つ結果になった。
また、東北以外でも主に東日本において全国平均を上回る地域が目立ち、東京都(同59.7歳)、石川県(同59.3歳)以外は平均を上回る結果となった。前年比減となったのは、西日本の島根県(同マイナス0.1歳)と徳島県(同マイナス0.1歳)の2県のみだった。
調査は帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(約147万社収録)から企業の社長データ(個人、非営利、公益法人などを除く)を抽出し、集計・分析した。
関連記事
- 「年商1億円企業の社長」の給料はどれくらい?
「年商1億円企業」の社長はどのくらいの給料をもらっているのか? - 「全国社長の出身大学」、日本大学が11年連続の1位 早稲田と慶応の結果は?
2021年「全国社長の出身大学」調査の結果が発表。 - 上場企業の「想定時給」ランキング、3位三井物産、2位三菱商事 8000円超えで「ぶっちぎり1位」になったのは?
上場企業の「想定時給」ランキング……。3位三井物産、2位三菱商事に続き「ぶっちぎり1位」になったのは? - 社長の出身大学、日本大学が10連覇 増収増益率1位は?
「全国社長の出身大学」調査の結果は? - 「この企業に勤める人と結婚したい」ランキング トヨタ自動車、任天堂をおさえての1位は?
「この企業に勤める人と結婚したいランキング調査」。1位は「地方公務員」(28.6%)だった。 - リニアを阻む静岡県が知られたくない「田代ダム」の不都合な真実
静岡県が大井川の減水問題などを理由に、リニア中央新幹線の建設工事に「待った」をかけ続ける一方で、「黙して語らない」大量の水がある。静岡県の地元マスコミも触れられない「田代ダム」の不都合な真実を追った――。 - 大赤字のANA救済 JALとの統合は「最悪のシナリオ」
「JAL、ANA統合論」の行方は? - 「GoTo東京除外」でハシゴ外されたJAL、ANA 大手の破綻相次ぐ航空業界の悲鳴
世界で経営が行き詰まる航空会社が相次いでいる。欧州の「ルフトハンザ」や、「エールフランスKLM」はすでに政府が資本注入することで合意。「GoTo東京除外」でハシゴを外されたJAL、ANAは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.