営業時間を短縮しても、なぜ丸亀製麺のワイキキ店は全店1位なのか:週末に「へえ」な話(1/4 ページ)
丸亀製麺ワイキキ店の売り上げが好調である。2011年にオープンしてから、全店で1位をキープ。コロナ禍にもかかわらず、21年12月には過去最高の売り上げをたたき出した。なぜワイキキ店は人気を集めているのだろうか、その秘密に迫ってみた。
売り上げ9割減、利益も9割減――。
新型コロナの感染者が広がって、外食チェーンの業績は凹みに凹んだわけだが、ここにきてちょっと一服感の様子がうかがえる。とはいえ、感染の広がりによっては、まだまだ予断を許さない状況が続いているわけだが、ちょっと気になる店がある。讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」(運営:トリドール)のワイキキ店(ハワイ)である。
なぜ気になっているのか。データを見ると、丸亀製麺は国内に830店、海外220店(2月末)を構えているが、1000を超える店舗の中で売り上げ1位がワイキキ店なのである。「ま、米国はコロナでも外食をしている人がたくさんいそうだから、このご時世でも1位になれたんじゃないの?」と思われたかもしれないが、違う。2011年にオープンしてから、ずーっと1位なのである。
1位の座を譲ったことがないだけでなく、ぶっちぎりの1位であることも驚きである。ちなみに、2位はサンフランシスコのショッピングセンターの中にあるストーンズタウン店だが、「ワイキキ店との差は1.5倍ほどある」(担当者)という。
話はまだ続く。コロナの感染が広がって、ワイキキ店は営業時間を縮小した。コロナ前は午前7時から営業していたが、いまは午前11時から。4時間も短縮しているのでそのぶんの売り上げは減っているのではと思っていたが、これも間違い。「2021年12月には過去最高を更新しました」(担当者)というではないか。一体、この店はどのような特徴があるのだろうか。10年以上もトップを走り続けている秘密に迫る前に、店の歴史を紹介しよう。
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