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感染対策に1.7億円! コロプラが目指した『出社したくなるオフィス』の全貌オフィス探訪(5/5 ページ)

コロプラは2月、東京・六本木のミッドタウン・イーストにオフィスを移転した。感染症対策に特化しつつ円滑にコミュニケーションがとれる空間を目指した。新オフィスの仕掛けとは?

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さまざまな設備の導入で「働きやすさ」と「感染予防」を両立

 接触感染や飛沫感染防止対策として、パナソニックが開発した「エアリーソリューション」やWOTAが手掛ける水循環型ポータブル手洗い器「WOSH」を設置。

 エアリーソリューションは、天井部分のルーバーから空気を下に向けて流し、空間中に浮遊する小さな飛沫「エアロゾル」を床に落とす装置。パナソニックによると、毎分1万2000リットルの空気を浄化するほか、ブース周辺の空気も循環できるという。

コロプラ
パナソニックの「エアリーソリューション」空気の流れで空間中の小さな飛沫を落とす

 また、オフィスの至る所に作業用スぺースを設置している。個人作業時に使用できる集中ブースにはリクライニング機能付きの座席を採用。

 オンライン会議や作業用のスペースには、コクヨの「ワークポッド」を40人分導入している。対面利用のブースには中央にガラスの仕切りを配し、スピーカーを通して会話が出来る。出社時の1on1や打ち合わせでも、マスクを外してコミュニケーションを取れるようにした。

コロプラコロプラ リクライニング機能付きの座席にワークスペースも配置

 コロパークから執務エリアに向かうスぺースには、専門書や雑誌、漫画、ビジネス書まで約3000冊をそろえた「クマ図書館」を設置し、クリエイターのモチベーションや生産性の向上を目指した。オンライン上でも貸し出しや返却できるシステムを構築しているという。

コロプラ
「クマ図書館」

 同社の原井義昭CFO兼CHROは「アリバイ作りとしての感染対策ではなく、科学的根拠、エビデンスをしっかり持った対策を進めた。同時に勤務形態を問わず、社員が円滑にコミュニケーションがとれるオフィスづくりを目指した」と胸を張る。

 新オフィスは社員の70〜80%の出社を前提に設計。現在の出社率は約30%だが、感染状況が落ち着き次第出社率を引き上げる方針という。出社率が高まった時、クリエイターファーストに徹したオフィスの力をどこまで発揮できるか、これからに注目だ。

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