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東京・八重洲に“国内最大級”のバスターミナル、9月開業 地下で進む工事の様子は?:東京ミッドタウン八重洲も先行オープン(2/3 ページ)
都市再生機構と京王電鉄バスは3月15日、東京駅前(八重洲口)で整備を進めている「(仮称)八重洲バスターミナル」について、第1期エリアの開業予定日が9月17日になると発表した。
地下で進む工事の様子は?
両社は同日、第1期エリアの建設現場を報道陣に公開した。現時点で内装工事は始まっていないものの、チケットカウンターが入るスペースやバス専用スロープなどの整備が進んでいた。
バスターミナルのデザインコンセプトは、「わかりやすい・かえやすい・旅立ちたくなる」。ITシステムを活用した情報提供を展開するほか、施設の開発に対応し、全体開業時まで違和感のなく使用できるデザインを採用。また、旅立ちを演出する非日常感のあるデザインを予定する。
地下1階には、チケットカウンターやトイレ、待合スペースを整備するほか物販などの店舗も併設し、利便性の向上を図る。
地下2階には、バス乗り場を整備する。第1期エリア開業時には、現在東京駅八重洲口側の路上バス停と鍜治橋駐車場で発着するバスの一部が移行する予定で、平日の1日当たり550便超の発着を見込んでいるという。
入出庫ルートはこうだ。バスは外堀通りからあおぎり通りを経由し地下2階へ。その後出庫用のスロープであおぎり通りから中央通りへと出る流れとなる(全体開業時には、第3期エリアを経由し鍜治橋通りへ出庫する)。
第2期エリア(東地区)は25年度、第3期エリア(中地区)は28年度の開業を予定している。第2期エリアは八重洲地下街を経て東京駅八重洲中央改札へ連結。第3期エリア開業時には、京橋駅へも直結する。
発着するバス事業者やダイヤ、乗り入れ開始日は決まり次第発表するとしている。
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