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京都銀行など地銀がチャットボット向けFAQをAIで共有化 6行がタッグを組んだ理由(2/2 ページ)

京都銀行や十六銀行など地銀6行が、社内外向けのFAQデータを共有化する。AIを使ったチャットボットでFAQを活用することで、業務の効率化を図る。複数行のFAQデータから、地銀の汎用的なFAQをAI技術を用いて作り上げるのは、AIチャットボットサービスなどを提供するPKSHAだ。

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FAQというデータ構造の共有利用の応用先

 PKSHAでは、共通FAQを元にしたチャットボットを6行に提供するほか、そのほかの地銀にもサービスを提供する計画だ。「2年以内に100行参画を目指す」とPKSHA Workplaceの杉原雅人執行役員は意気込む。


PKSHA Workplaceの杉原雅人執行役員

 「FAQは新たなデータ資産だ」というのが杉原氏の考えだ。今回作り上げた共通FAQは、二次編集物として、元FAQ提供の地銀だけでなくPKSHAも含んだ共同所有モデルとなる。

 システムの共有利用だけではなく、FAQというデータ構造の共有利用にはいろいろな応用範囲がありそうだ。次にニーズが高いところとして信用金庫業界を杉原氏は挙げる。さらに「大学、製造業、建設業など金融以外への展開も期待してほしい」とも。

 十六銀行の浅井裕貴デジタル改革部長兼事務部長は、PKSHAと組んで「個人の融資分野に特化したAIチャットボットの開発を進める」と言う。杉原氏は、こうしたセールス、マーケティング領域に可能性があると認めるものの、これらは各銀行の競争領域でもある。共有化できるかは顧客によるという考えだ。

 AI活用というと、アルゴリズムのような技術力の差に目が向くことも多いが、開発の現場で口々にいわれるのは、「データが重要」だということ。チャットボットを導入すればOKというレベルから、いかに効果の高いFAQを作り上げるか、さらに複数企業で協調して安価かつ精度の高いFAQを作るかというところまで、AI活用も進んできた。

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