職場でパワハラ経験66% 「精神的な攻撃」が最多:泣き寝入りも多数(1/2 ページ)
職場でパワハラ被害を受けたことがある人は7割弱――。そんな結果が、転職エージェントのワークポートの調査で分かった。
職場でパワーハラスメント(パワハラ)被害を受けたことがある人は66.6%――。そんな結果が、転職エージェントのワークポートの調査で分かった。職場のパワハラ防止策にも6割以上が不満と答えた。現在、大企業を対象に施行されているパワハラ防止関連法は、4月からは中小企業にも対応が義務づけられる。企業には一層、適切な対応が求められそうだ。
調査は、全国のビジネスパーソン449人(20〜40代の男女)を対象に、3月3〜7日に実施した。
まず、現在の勤務先(離職中の人は直近の勤務先)でパワハラを受けたことがあるか聞いたところ、半数を大きく超える66.6%の人が「受けたことがある」と回答した。
パワハラの具体例は?
具体的にどんなパワハラを受けたか聞いたところ、「暴言・侮辱(言葉の攻撃)」が最も多い74.2%。一方で、「暴行、傷害(身体的な攻撃)」は8.0%に留まった。
また、「過剰な業務・過酷な業務の強制」(45.8%)、「能力を過小評価する・成果を認めない」(45.2%)も上位に挙がった。
このほか、「無視・仲間はずし」を受けた人が27.8%、個人情報を暴露されるなど「プライベートへの介入」(26.1%)、有給取得の拒否など「労働者の権利侵害」(22.7%)といった例もそれぞれ2割を超えた。
次に、パワハラを受けたときの対処法を聞いたところ、72.9%が「転職・退職を考えた(転職・退職をした)」と回答。一方で、「誰にも相談せず我慢した」(36.8%)という回答も多く、泣き寝入りする人が多いことも分かった。「上司に相談」が20.1%、「職場の相談窓口(部署)に相談」が13.0%となり、社内に頼れる人が少ない現状がうかがえる。
関連記事
- 「ヤマザキ春のパンまつり」白いお皿を配り続ける狙いは?
山崎製パンが毎年春に開催する「ヤマザキ春のパンまつり」。開催のたびにSNSで話題になるが、今年は皿の素材に注目が集まっている。白い皿を配り続ける同社の狙いは何なのか。 - バーミヤンの「飲茶食べ放題」が終了 全店舗でのサービス展開は未定
「バーミヤン」はSNSで話題となっていた「飲茶食べ放題」を3月11日で終了したと発表した。 - バーミヤン、一部店舗で1649円の「飲茶食べ放題」 狙いは?
「バーミヤン」が首都圏の店舗で実施する「飲茶食べ放題」がSNS上で話題に。「現在、実証実験中」だといい「評判次第で今春以降、全店舗への導入の是非を決める」という。 - 台湾の果物「アテモヤ」は日本で商機をつかめるか 越えるべきハードルは?
台湾の「アテモヤ」という果物が2021年末から、日本に輸入されている。マンゴーを凌ぐ高級フルーツとして知られ、別名「森のアイスクリーム」とも称される。21年9月、中国による突然の「輸入禁止」措置を受け、台湾は急きょ、官民連携で日本への販路開拓に乗り出した。果たして、日本市場で商機をつかめるのか。 - 台湾ファミリーマート4000店を達成 独自の商品開発で成長
ファミリーマートは、台湾に展開する店舗数が2022年2月末時点で4000店に到達したと発表。台湾における同社の店舗数は、セブン-イレブン(約6000店)に続き、業界2位。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.