ニュース
日野自動車、中型トラック4万7000台をリコール 小型エンジンの不正も認める:排ガス・燃費データ不正
日野自動車は3月25日、エンジンの排ガス・燃費データに不正があった中型トラック「日野レンジャー」4万6746台のリコールを国土交通省へ届け出た。
日野自動車は3月25日、エンジンの排ガス・燃費データに不正があった中型トラック「日野レンジャー」4万6746台(2017年4月〜22年3月製造)のリコールを国土交通省へ届け出た。また、不正の有無を調査中だった小型エンジンについても、意図的にエンジン性能を偽る不正があったと認めた。
リコールを届け出た中型トラック「日野レンジャー」については、搭載している中型エンジン「A05C(HC-SCR)」に性能を偽る不正が発覚していた。エンジンの経年劣化によって排ガスが基準値を超える恐れがあるという。
また、これまで調査中としていた、小型バスに搭載している小型エンジン「N04C(尿素SCR)」についても、同社は不正があった事実を認めた。国交省は3月上旬に同社に立ち入り検査し、小型エンジンについても性能を偽る不正があったと認定していた。
同社は「多大なるご迷惑をおかけすることとなりましたことを深くおわび申し上げます」とコメントしている。
一連の不正問題を受け、同社は3月11日、外部有識者らでつくる特別調査委員会を設置したと発表している。
関連記事
- 日野”緊急会見”から見えた、不正を認識できたはずの「3つのタイミング」
日野自動車は「不正を認定したのは直近の2022年2月末」と答えたが、多くの疑問が残る。より早く不正を把握し、公表できるタイミングはなかったのか。日野自動車が説明する不正の把握に至るまでの経緯をまとめた。 - ウクライナが日本に求めるSAR衛星データとは? 雲に覆われた地表も丸裸にする技術に迫る
ウクライナがロシア軍の動向把握を目的に、日本に人工衛星のデータ提供を求めていることが分かった。日本に要請したとされるのが、夜間や悪天候でも地表を観測できる「合成開口レーダー(SAR)」という技術を生かした衛星データだが、一体、どのような技術なのだろうか。 - 「ヤマザキ春のパンまつり」白いお皿を配り続ける狙いは?
山崎製パンが毎年春に開催する「ヤマザキ春のパンまつり」。開催のたびにSNSで話題になるが、今年は皿の素材に注目が集まっている。白い皿を配り続ける同社の狙いは何なのか。 - ポーラが研究した「幸せそうな顔」の3つの特徴とは? 「幸せ」を客観的に評価する方法を開発
化粧品会社ポーラは「幸福感の表れた顔」を客観的に評価する技術を開発した。幸せそうに見える顔の”3つの特徴”とは? - 台湾の果物「アテモヤ」は日本で商機をつかめるか 越えるべきハードルは?
台湾の「アテモヤ」という果物が2021年末から、日本に輸入されている。マンゴーを凌ぐ高級フルーツとして知られ、別名「森のアイスクリーム」とも称される。21年9月、中国による突然の「輸入禁止」措置を受け、台湾は急きょ、官民連携で日本への販路開拓に乗り出した。果たして、日本市場で商機をつかめるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.