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キッコーマン「密封ボトル」しょうゆ、使い切る裏ワザとは 「ピー」の音に隠された”企業努力”に迫る:しょうゆ市場の救世主(3/3 ページ)
キッコーマンのしょうゆ「いつでも新鮮」シリーズ。残り少なくなったしょうゆをボトルから絞り出すことができず、泣く泣く捨てるという利用者の声がSNSで話題に。どうすれば使い切れるのか。
「ピー」という音の正体は?
最後に、もうひとつ話題になっていた密封ボトルからしょうゆを押し出す際に出る「ピー」という音についても見ておきたい。
Twitterでは「断末魔」「少し悲しげ」――などと形容されていたが、この音の正体は一体何なのだろうか。
伊東さんによると、これもしょうゆが空気に触れないためにボトルを「二重構造」にしている点に理由があるという。
「しょうゆを出すと、その分、空気が内袋とボトルの間に入る設計になっています。その空気が入る際に音が出てしまうことがあります。なるべく音が出ないよう、容器の改良を続けています」
しぼりたての鮮度を守るために、ボトルが歯を食いしばって必死の防御を続けていると想像すれば、ボトルが時折り漏らす「ピー」という音も、少し愛おしく感じられるのではないだろうか。
何より、利用者がしょうゆを一滴残さず使い切りたいと考えるのは、新鮮なおいしさの保持を可能にしたキッコーマンの密封ボトルがあってこそなのだろう。
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