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しまむら、過去最高の業績 ブランドや販売力の強化が奏功22年2月期連結決算(1/2 ページ)

しまむらは4月4日、2022年2月期の連結決算を発表した。

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 しまむらは4月4日、2022年2月期の連結決算を発表した。売上高は前期比7.6%増の5836億円、営業利益は同30.0%増の494億円、純利益は同35.4%増の354億円と増収増益、いずれも過去最高を更新した。

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しまむら本社棟の隣にオープンした「さいたま新都心ファッションモール」(出所:プレスリリース)

 同グループの主力3事業である「しまむら」「アベイル」「バースデイ」の既存店売上高は、いずれも前期比、前々期比を上回った。その理由について同社は「商品力と販売力の強化が要因」と分析する。

 しまむら事業では、自社開発ブランドの強化やコーディネート提案などを積極的に進めた結果、売上高は前期比6.8%増の4401億円だった。また、既存店1店舗当たりの売上高が約3億円となり、20年2月期に比べて9.6%上昇。営業利益率は同3.2ポイント増の10.0%となった。

 ブランド力の強化として自社開発ブランド(以下、PB)と、サプライヤーとの共同開発ブランド(以下、JB)の展開を拡大。売り場・販促との連動が効果を発揮したと指摘する。また、旬のトレンド商品にインフルエンサー企画やキャラクター商品といった品ぞろえの幅を拡大し、コーディネート提案も強化。毎週のチラシで打ち出すことで、来店客数の増加に寄与した。

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ブランド力の強化を図った(22年2月期期末決算説明会資料より)

 在庫管理は、売れ筋商品を短期間で追加生産して再投入するなど、サプライヤーと連携した短期生産サイクルを継続。機動的な在庫コントロールやレジ割引きの削減で値下げを抑制。粗利益率は過去最高となった。

 広告宣伝では、PBやJB、インフルエンサー企画の動画広告を、天候や商品の売行きに応じて機動的にSNSや動画配信サイトへ掲載するデジタル広告を拡大した。

 販売力の強化として、デジタル広告の拡大を図った。前年は9本だった動画広告を31本に増加したほか、Webチラシも拡大。また、地域別のチラシ差替対応も効果を発揮したと説明する。

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22年2月期連結業績(22年2期期末決算説明会資料より)
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