同じ部署の「働かないおじさん」と、うまく仕事を進めるには:「働かないおじさん問題」のニュータイプ化(1/4 ページ)
もし自分と同じ部署に「働かないおじさん」がいる場合、どうしたらいいのだろうか? うまく仕事を進めるための秘訣を紹介する。
連載:「働かないおじさん問題」のニュータイプ化
本連載は、『「働かないおじさん問題」のトリセツ』(アスコム)の著者、難波猛氏が、著書の内容を基に最新の情報を加えて加筆修正したものです。
第1回:これは立派な社会問題だ――「働かないおじさん問題」と正しく向き合うべき理由
「働かないおじさん問題」、つまりミドルシニアに対する期待と、本人が生む成果にギャップが生じているという悩みを持つ企業が増えています。
大前提としてこの問題は、組織をマネジメントする経営者・人事・上司と本人が責任を持って解決すべきものです。
ただ、もし自分と同じ部署に「働かないおじさん」がいる場合、どうしたらいいのでしょうか?
「働かないおじさん」を傍観する人は「働かないおじさん」になる
「働かないおじさん」が周囲にいて仕事を進めるのに困っている場合、自分が同僚や後輩だからといって、問題解決を経営者や上司に丸投げするのは良くないでしょう。傍観者や批判者は楽ですが、自分たちにとって中長期でプラスにならないと考えられます。
「面倒な問題の解決を上に委ねる」「批判はするが行動はしない」「他人を責める他責志向」だけの人は、シビアな言い方ですが「自分で環境を改善するための変化や行動を起こせない」点で、数年後には自身が「働かないおじさん(おばさん)」「働かない若手」になってしまう危険性が高いと感じます。
もちろん「上司の無能まで部下が背負え」「職場を改善するのは同僚の責任」というつもりはないですが、「自分の立場で、問題解決するためにできることはないか?」という思考は、持っていた方が市場価値の高い人材になれる確率が上がります。
関連記事
- 「氷河期の勝ち組」だったのに……40代“エリート課長”に迫る危機
自分をエリートだと信じて疑わなかったサラリーマンが、社内の方針転換により出世のはしごを外されることがある。エリート意識や、能力主義への妄信が生む闇とは──? - 「転職は裏切り」と考えるザンネンな企業が、知るべき真実
「お前はどこに行っても通用しない」「転職は裏切りだ」──会社を去ろうとする若手社員に、そんな言葉を投げかける企業がいまだに存在する。そうした時代遅れな企業が知らない「新入社員の3割が辞めてしまう理由」や、「成長企業できる企業の退職者との向き合い方」とは? - これは立派な社会問題だ――「働かないおじさん問題」と正しく向き合うべき理由
「働かないおじさん」という言葉を目にする機会が増えた。一方で、実際にミドルシニアの問題に悩む企業の話を聞くと、「本人が意図的にサボっている」というサボリーマン的な内容はごくわずかだ。「働かないおじさん問題」はどこから生じているのか、その本質について考察する。 - 22年度新入社員に向けた、経営者の熱い言葉──トヨタ、ソフトバンク、ファミマなど
4月1日、多くの企業が入社式を行った。コロナ禍で迎える3回目の春。新入社員に向けて、各社の経営者は何を伝えたのか。 - 40歳以上のベテラン社員がやる気をなくす“春の出来事”とは?
養命酒製造は40〜69歳のビジネスパーソンに対し、春の不調について調査を行った。その中で「仕事のモチベーションを低下させる」と思う春の出来事として挙がったのは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.