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クレカ積立改悪の影響なし? 楽天証券、投信積立設定245万人超に
楽天証券の投信積立の好調が継続している。4月5日の時点で、投資信託保有者は300万人を突破、そのうち積立を設定している人は2021年12月末の212万人から35万人(16%)増加して245万人となった。
楽天証券の投信積立の好調が継続している。4月5日の時点で、投資信託保有者は300万人を突破、そのうち積立を設定している人は2021年12月末の212万人から35万人(16%)増加して245万人となった。
「2022年も楽天証券での資産形成を行う人がさらに増加している」と、楽天証券はリリース内でコメントしている。
楽天証券の口座数は714万口座(12月末)。そのうちの34%が投信積み立ても行っている計算だ。競合のSBI証券も、三井住友カードと組んでクレカ積立を開始し、積立利用者数を加速させている。しかし、積立口座数は97万2000口座(12月末)にとどまっており、楽天証券の半分に留まる。
ただし、楽天証券の投信積み立ては転機も迎えている。4月からは保有残高に対するポイント付与を削減する。そして積立増加の原動力となっていたクレカ積立は、9月からポイント還元率を引き下げる予定だ。改悪と騒がれたこの変更だが、現時点では大勢に影響が出ていないようだ。
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