インタビュー
OMO7大阪が開業 星野リゾートが繰り広げる「あえての1ブランド」戦略:ホテルが都市を変える(3/6 ページ)
4月22日、総客室数436室という大規模なホテル「OMO7大阪 by 星野リゾート」が開業する。星野リゾートが繰り広げる「あえての1ブランド」戦略に迫った。
地元企業とコラボ コンセプトに合えば積極展開
星野リゾートでは、魅力創造については各施設に任されている。OMOでも先に紹介した「Go-KINJO」の基本的なラインアップのルールはあるものの、全国で情報交換をしながら、実際には「コンセプト」に沿って、各施設でアクティビティーやサービスの中身は開発していく。
最近開業した施設で特徴的だと感じるのが、街歩きのアクティビティーを超えて、地元の企業や人とのコラボレーションが進んでいる点だ。「OMO3札幌すすきの」では、地元の老舗料亭「杉ノ目」と札幌最古の炉端焼き店「ウタリ」とコラボ。料亭のカウンター席で仕込みを見学、料理長のこだわりなどを聞き、食後は札幌で根付く〆パフェに倣(なら)い「料亭〆パフェ」をアクティビティー参加者限定で提供する。
他にも、OMO5小樽では、地元の菓子店「ルタオ」とコラボした宿泊者限定商品の提供、OMO5沖縄那覇ではシーサー作家と触れ合う“那覇シーサーさんぽ”を実施。京都の3施設では、京都の老舗ブランド「よーじや」と共同企画した「OMOの卒たび〜京都べっぴん旅」を販売(6月末まで)するなど多様なタイアップを打ち出している。
こういった動きは「タイアップありきではないが、この企業(人)と組むことで、コンセプトの価値提供が高まるとなれば、今後も積極的に展開していく」という。OMOが出店する地元にとっても、新しいチャレンジの機会が生まれそうだ。
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