新生活の始まりに「不調感じる」社会人7割に GW明けに心身を崩す例も:就寝前のスマホは禁物(1/2 ページ)
キリンホールディングスは社会人1200人に「新生活期の体調に関する調査」を実施。新生活が始まる時期に不調を感じたことがある社会人は71.1%に上ることが判明した。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
飲料大手のキリンホールディングス(キリン)は、社会人1200人を対象に「新生活期の体調に関する調査」を実施した。新生活が始まる時期(4〜5月)に不調を感じたことがあるか聞いたところ、7割超が「感じたことがある」と回答した。新生活に不安を抱える人は8割に上ることも判明した。
特に直近3カ月以内に職場で環境の変化がある人や、22年度の新卒社員は8割超が不調を感じていると回答。社会人全体の48.2%と比較しても30ポイント以上高くなった。不調を感じたことがある人にどのような不調かを尋ねたところ、1位は「不安感」(41.7%)、2位は「だるさ」(41.5%)、3位は「睡眠不足」(39.9%)だった。
新生活で不安に思うことは?
また、新生活で不安に思うことを聞いたところ、84.6%が新生活に「人間関係」や「仕事内容」「体調や健康面」などに不安を抱えていると回答。ここでも直近3カ月以内に職場で環境の変化がある人や、22年度の新卒社員の9割超が新生活で不安を抱えており、社会人全体の67.5%と比較し、約25ポイントも高くなった。
不安に思うことで最も多かったのは「仕事における人間関係」(51.8%)、次いで「仕事内容」(49.8%)、「私生活における人間関係」(41.2%)だった。不安があると回答した人に不安解消のためにやっていることを聞いたところ、「積極的にコミュニケーションをとる」「よく寝る」「免疫にいい食品を意識して食べる」などの回答があった。
人間関係の変化がストレスに
2年目以上の社会人に、4月からの新生活で例年とりがちな行動や置かれる環境を聞いた。最も多かったのは「職場における異動などに伴う人間関係の変化」(29.8%)、次いで「生活リズムの変化」(26.5%)、「職場における異動などに伴う業務内容の変化」(26.1%)、「初めて会う人との会話や挨拶」(24.8%)という結果だった。
キリンは「これらの行動や環境はストレスの原因になりやすく、免疫の低下リスクにつながりやすい」とコメント。2年目以上の社会人の64.4%が同様の環境にあることが分かった。
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