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「住みたい街」常連の恵比寿が転落! 2位の吉祥寺は今後“ジリ貧”? 専門家が指摘する“なるほど”な理由大宮が3位に躍進(3/4 ページ)

リクルートが3月に発表した「住みたい街ランキング2022(首都圏版)」。ここ10年近くは横浜、吉祥寺、恵比寿がトップ3を独占していたが、今回の調査では大宮が3位にランクイン。恵比寿が4位に転落したことが話題になった。なぜ、恵比寿は4位に甘んじることになったのか。リクルートSUUMO編集長の池本洋一氏は2つの理由があると指摘する。

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かつての常連はカルチャーにずれ

 実際、下北沢や自由が丘など過去のランキングでは上位だったものの、現在はいまひとつという街もある。「これらの街では高齢化が進み、カルチャーが今の20代が好むものとずれてきている」と池本氏。

 「かつて下北沢は演劇、音楽、古着とサブカルの先端を行く街で、今も下北沢にはライブハウスも劇場も複数ありますが、最近のカルチャーとはちょっとずれている。それがいい、悪いではなく、合わせるべきだとも思いませんが、街も社会も変化する。しかも、街と社会の変化のタイミングは異なることがあり、社会のニーズと街の変化が合致しないこともあり得ます」

住みたい街ランキング
再開発が進む下北沢。駅前の開発はまだこれからだが、小田急線の地下化で生まれた場所や京王井の頭線高架下では新しい施設等が誕生、話題になっている(提供:写真AC)

 小田急線の地下化を機に下北沢で開発が相次いでいるのは、社会と街のずれをチューンアップするためと考えると納得がいく。何もしなければ街は高齢化、硬直化して若い人たちが入る余地がなくなり、面白くなくなる。そこに手を入れることで街を再び選ばれるようにしようというのが開発であり、街づくりによる新陳代謝である。

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