パナソニック、キッチンの新ブランド「カレサ」立ち上げ:キッチンが“家具”になる
パナソニックハウジングソリューションズは4月21日、キッチンの新ブランド「Caresa(カレサ)」を立ち上げると発表した。6月2日から展示・販売を開始する。キッチンを住宅設備ではなく、「家具」と捉えたビジネス展開で、価値観が多様化する消費者にアピールする狙いだ。
パナソニックハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は4月21日、キッチンの新ブランド「Caresa(カレサ)」を立ち上げると発表した。6月2日から展示・販売を開始する。キッチンを住宅設備ではなく、「家具」と捉えた新しいビジネス展開で、価値観が多様化する消費者にアピールする狙いだ。
カレサは、インテリアショップ「ACTUS(アクタス)」(東京都新宿区)と、プロダクトデザイナーの深澤直人氏の3者の協業により実現。「よりシンプルに美しく」を特徴とし、キッチンをひとつの「塊」と見立てて極限まで要素を削ぎ落し、「彫刻のようなシルエット」(担当者)に仕立てた。
収納機能も重視するほか、クォーツストーンや天然木の突板など、自然を感じられる素材を用い、「インテリアとして生活空間の質を高める」(担当者)デザインになっている。
ブランド名のカレサには、「家(Casa)の中に、素顔に戻れたり、じぶんを癒せる(Careできる)場所を提供したい」という想いを込めた。
パナソニックハウジングソリューションズは、パナソニックグループの持株会社制への移行に伴い、4月1日に事業会社として新たに発足した。
同社の山田昌司社長は「これまで住まいの空間に軸足を置いて事業を展開してきたが、インテリアや家具から住まいの空間を見るということはできていなかった」と説明。「キッチンを家具として選ぶライフスタイルは、グローバルスタンダードであり、国内でも同様に考える人が増えてくる。これを機に新たなキッチンブランドを立ち上げ、国内外へ市場拡大を図っていきたい」とあいさつした。
同社はカレサの売上目標を5年後に10億円としている。
希望小売価格は約430万円から(キッチン部のみ)。6月2日からアクタス新宿店キッチンショールーム(東京都新宿区)で展示・販売を始める。
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