東京・港区に高級マンション「三田ガーデンヒルズ」誕生 帝国ホテルのサービスを提供:三井不と三菱地所が共同開発
三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスが、2025年3月に竣工予定の「港区三田一丁目計画」の名称を「三田ガーデンヒルズ」に決定したと発表した。
三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスが、東京・三田の旧逓信省簡易保険局庁舎跡地に建設する高級分譲マンションについて、名称を「三田ガーデンヒルズ」に決定したと発表した。
敷地面積は約2万5000平方メートルで総戸数は1002戸。分譲マンションとしては港区最大の物件になるという。4月25日よりオフィシャルサイトを開設しており、22年秋頃には物件の販売サロン開設を目指す。
同物件は、都営大江戸線・東京メトロ南北線「麻布十番」駅から徒歩5分。専有面積は29〜370平方メートル台。同物件は、広尾ガーデンヒルズ以来38年ぶりに両グループが都心で手掛けるガーデンヒルズとなる。
メインデザインは、東京を拠点に国際的活動を行う建築設計事務所ホシノアーキテクツが担当する。また、英ロンドンを拠点とする建築設計事務所ホプキンスアーキテクツも、国内マンションのファサード・デザインに初参画。さらに、1929年竣工の歴史的建造物である旧逓信省簡易保険局庁舎を一部保存・再生し、格式あるファサード・デザインの実現を目指す。
また、入居者専用の中庭を中心に、既存樹を含む植栽約130種による約7700平方メートルの公共空間も構築する。植栽の育成には年間500トンの雨水を利用するなど環境の維持や保全にも努め、都心では貴重な緑に囲まれた空間を提供する。
さらに、帝国ホテルと提携したコンシェルジュや共用施設、フロントサービスを提供し、立地にふさわしい上質で豊かな暮らしを提案するという。共用施設では、帝国ホテルのバーテンダーがサービスを提供するバーやワークスペース、ジムにゴルフラウンジ、サウナ、岩盤浴、レストランなどを計画している。
そのほか、感染予防対策として、非接触型オートロックやエレベーターの採用、共用施設の予約状況やCO2濃度情報を提供するIoTの活用、適切な換気・湿度調整なども実施する。
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